大学受験における勉強法(総論)

このブログを読んでくださっている方はどんなことを期待して読んでいるのかわからなかったので、Twitterでアンケートを取ったところ、「勉強法」がダントツで関心があるようでした。

 

私はこれといって特別なことはしていないのですが、

1) 志望校を決める/志望校のことを知る

2) 自分にあったやり方を見つける

この2点が大事かなと思っています。

 

ところで、私が(受験勉強において)大切にしている故事ことわざがあります。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

 

ほとんどの人はどこかで聞いたことがあると思います。

1)が「彼を知り」、2)が「己を知れ」に当たります。そうすれば「百戦殆うからず」。

(「お前落ちている大学もあるだろう!」というツッコミはナシでお願いします)

 

1) 志望校を決める/志望校のことを知る

 

私は一般受験に道を絞った20187月頃から熊本大学を受けると決めました。

受験校を決めた理由は後日改めて書こうと思いますが、志望校を早い段階で決めておくことは以下の点で有利だと思います。

 

①モチベーションの維持

②勉強計画の策定

③(遠方の場合)交通手段と宿のスムーズな確保

 

私は目標が決まっていたほうが頑張れるタイプなので、志望校は先に決めてしまいました。

 

また、志望校が決まれば、勉強計画が立てやすいです。

早い段階で過去問をざっと見て、どんな難易度なのか、どんな傾向があるのか調べると何をすべきかおのずと見えてくると思います。

 

例えば、熊本大学の場合、英語は長文2題と英作文、空所補充が出題されていることが分かります。

「読解・解釈は比較的得意だから、重点を置くべきは自由英作文か。基本的な文章をミスなく書ける力が必要だ。空所補充は語法・句法を少しやっていたほうがよさそうだけど、対策を立てにくいうえに難しい。最終的には読解で8割、英作で78割、空所補充は5割で全体75%あればOK…」

という風に見通しを立てていました。数学、理科も同様です。

 

さらに、例年の最低合格点を見て、

「センターが〇〇点なら2次は□□点必要。自分は英語が得意だから英語は△△点、数学は…。これなら例年の最低合格点+20点取れる!」

皮算用をしていました。

これは東大受験時も同様で、当時は小問ごとにかける時間と目標点を直前まで念入りに考えていたくらい、皮算用ばかりしていました()

 

余談ですが、志望校を前もって決めていたので、センター試験が何点だろうと、熊大に出願すると決めていました。

「熊大は2次逆転型の配点だし、足切りも考えにくいだろうから…()」と思っていました。

そのせいか、受験番号が「50002」とやたら早い番号でした。

 

ちょっと脱線しましたが、早めに志望校を決め、下調べしておくことをお勧めします。

 

※実際には2019年において足切り食らった人が100人以上いましたので、無謀すぎるのは考え物です。

 

2) 自分にあったやり方を見つける

 

あまりに抽象的ですみません。

でもこれが究極的に大事だと思います。

 

「〇〇に合格した人はこんな勉強方法だった!自分も取り入れてみよう!」

と思うのはもちろん大事な試みの一つですが、勉強法というのは本当に千差万別です。

効率や効果というのは、自分にあっているやり方を見つけ、実践できて初めて得られるものだと思っています。

 

突然ですが、以下の質問について自分の回答を用意できますか?

 

勉強場所はどこがいいのか?

どの時間帯が一番集中できるのか?

どんな筆記用具がいいのか?

休憩はいつどのようにとるか?

ノートはどう取るのがいいのか?

復習はどのようにやるか?

遊ぶ時間はどうするか?

 

今挙げたのはほんの一例で、勉強スタイルについて考慮すべきことは山ほどあり、しかも人によって回答はバラバラだと思います。

最後の質問は一見ばかばかしいと思われるかもしれませんが、オフの時間を作らないで頑張れる人なんてごく少数だと思うので、やはり考えるべき要素の一つだと思います。

 

何も考えず勉強に取り組んでいた方は、一度自分の勉強スタイルについて見直してみることをお勧めします。

そして自分のやり方は何がベストか模索するといいと思います。

はたから見ると非効率そうに見えるやり方でも、自分がハマるやり方ならそれがいいのです。

 

私は東大受験時代に自分の「ハマるやり方」を見つけていました。

上で挙げた質問に自分で回答するなら…

 

・勉強場所はどこがいいのか?

⇒自宅は×。喫茶店や自習室など周りにある程度人がいるところ。

・どの時間帯が一番集中できるのか?

 ⇒お昼前、夕食前、22時以降。

・どんな筆記用具がいいのか?

 ⇒ジェットストリーム4+1型ペン。インプット時はボールペン。アウトプット時はシャープペン。ノートを使う。ルーズリーフは使わない。

・休憩はいつどのようにとるか?

 ⇒30分~40分に1回、510分取る。休憩中はTwitterやろうがゲームやろうが何でもOK。「ゾーン」に入ったときは1時間~1時間半に1回となることもあるが、そのときは休憩も倍くらいとる。

・ノートはどう取るのがベストか?

 ⇒余白は多めに取りながら書く。余白にはあとで追記したり、ポイントを抽出したりするために使う。自分で大事だと思ったところは赤ペン。疑問点は青ペンを使う。演習用ノートについては、左半分は問題演習に使い、右半分は何も書かない。問題を解き終わったら、自分が知らなかったことや重要なポイントを右半分にまとめる。

・復習はどのようにやるか?

 ⇒1日~2日に1回は必ずやる。2週間以内、長くとも1か月以内にもう一度点検する。まっさらな紙に覚えた知識や解法を再現できるかを確認する。

・遊ぶ時間はどうするか?

⇒毎週1~2回、友達と食事の約束を立てる、あるいはボウリングのコンペに参加するなど、人とたわいもないことを話す時間や運動する時間を設ける。その時間は勉強のことは考えない。

 

繰り返すようですが、これはあくまで私自身のやり方であって、具体的に何かこうしたほうがいいと勧めているものではありません。

 

また、予備校に通っている人は以下のようなことも考慮したほうがよいでしょう。

 

その授業/講習は自分の勉強計画に本当に必要なものか?

取っている授業/講習はどのように予習/復習を進めるか?

復習する時間はどうやって確保するか?やりっぱなしになっていないか?

周りにいる同志は自分の味方になりえる(=互いを高めあえる)存在か?

環境(自習室、赤本、チューター、etc.)は自分にあっているか?

 

周りの環境や人に振り回されたら負けです。

自分を大事にしましょう。

 

あと、「ハマるやり方」が見つかれば、総勉強時間はさほど問題になりません、多分。

どんなに勉強時間が長くても、やり方が自分にあったものでない限り、生産性は期待できないでしょう。

 

余談ですが、私も一浪時は

「お前全然勉強していないように見えるのに成績良くてムカつく」

と予備校の友達によく言われたものです()

「お前、もうちょっと勉強していたら理III受かってたんじゃないの?」

と言われたこともあります。

けど、勉強時間が一定の基準をオーバーすることは自分を乱すことにつながっていたと思うので、受かってないでしょうね()

IIIなんて私が行けるようなところじゃないです。

数学と物理苦手だし(だから熊大では化学・生物に転向したのです)。

 

教科別の勉強法はまた後日書きます。