面接について

こんばんは。

今日は面接について書きます。

 

医学部受験で避けては通れない面接。

面接導入が最近までなかった東京大学九州大学も今では実施されています。

また、一部の大学では性別や年齢による差別が発覚したことも話題になりました。

(今は点数操作のあった大学でも是正が図られているとは思いますが、実際はどうなのか分かりません)

何はともあれ、学力試験だけでなく、面接対策も重要であることは言うまでもないでしょう。

 

さて熊本大学ではどうなのでしょうか?

「年齢や性別、出身による差別は存在しない」

とか

「受験者は全員満点」

といった噂が流れているようですが、果たして本当なのでしょうか。

自分自身の経験をもとに、実際はどうなのか考えてみます。

 

再受験生が一番気になるのが「年齢差別の有無」だと思いますが、これはまず

「存在しない」

と考えます。

 

理由①:入学者の年齢層

熊大では毎年入学者の入学時年齢について発表しています。

例えば2019年度入学ですが、

https://www.kumamoto-u.ac.jp/nyuushi/gakubunyushi/nyugakusyasu/s65515/nyugakusha_gakubu_r1.pdf

医学部医学科の欄を見ると、22歳以上での入学者数は22/116名です。

4浪以上で入学した人も含むため、一概に全てが再受験生とは言えませんが、2割近くが比較的年を重ねての入学であることが分かります。

年齢層の多様さを見るに、年齢や経歴による差別があるとは考えにくいと思います。

 

理由②:開示結果

入学後しばらくすると、入試の結果について送られてきます。

熊大では面接も点数化されていて、私は満点(200点)でした。

※入試の開示についてはまた別の機会に書きます。

気になったので、再受験生を始めとして、20代~30代の学生に聞きましたが、彼らも全員満点でした。

中には再面接に回されたにも関わらず満点の人もいました。

 

理由③:医学科長が「年齢は不問」と言っている

これは一応鵜呑みにしないでいただきたいことなので、最後に書いています。

入学後、何回か医学科長のO先生と飲む機会がありました。

そのときに、面接で先生方は何に注目されていらっしゃるか尋ねたことがあります。

 

大原則として面接では

「コミュニケーション上の問題がないか」

しか見ていないそうです。

 

「こちら(教授陣)が聞いたことに対して、こちら側が分かるような受け答えができれば減点はしない。ボソボソと何を言っているか分からないというのが一番困る」

「(状況想定系の質問をするのは)その人の価値観が見え隠れするからだけど、突飛な回答でなければ特に気にしていない」

「聞き取れなかったり、あるいは回答の内容が変であったりしても、再面接に回して再度評価するようにしている」

概ねこのような回答をもらっています。

 

「2割くらいは年を重ねての入学ですが、そのことはどう思われますか?」

→「昔と比べればかなり減ったよ。昔は7割くらいいたもの」

さすがに盛りすぎな気もしますが、昔はもっと再受験・多浪天国だったようです。

 

以上をまとめると、熊大ではまず年齢差別が存在しないと言っても過言ではないと考えられます。

 

さて、次に私自身の面接の体験について触れます。

受験番号が前半の人(下三桁が250くらいまで)は午後に面接、後半の人は午前に面接があります。

受験番号は出願時の整理番号に沿った可能性があり、出願が早ければ早いほど、午後組になることが期待されます。

ただし、確信・保証はできませんのであまりアテにしないでください。

自分はセンター試験の点数からも出願に迷いがなかったのと、午後のほうがゆっくり準備できて頭が回ると判断し、早めに出願しました。

受験番号は50002とかなり早く、午後1番の面接に回されたのでよかったです。

 

面接は筆記試験・控室とは異なる会場で行われます。

6人前後のグループで控室から移動し、各面接部屋に1人ずつ配置されます。

入室後は「教授3:受験者1」で10分間の面接が行われます。

 

自分の面接内容は以下の通りです。

数字の順番で質問が進みました。

 

①自己紹介

②家族との関係が悪くなったことはありますか?もしそのような経験があればどのように関係性を回復しましたか?

③熊大の志望理由

④友人が「死にたい」と愚痴をこぼしているのをあなたが聞いたとします。あなたならその友人に対してどうふるまいますか?

⑤東大も出て薬学の世界でキャリアを積むこともできたはずなのに医学部を志望した理由は?

⑥あなたが臨床実習を受けている学生だとします。ある患者さんから、治療に不満で主治医を変えたいという相談がありました。あなたなら何と答えますか?

 

感想ですが、終始淡々と進む感じで、お互い真顔を崩さず、緊張感に関しては終始解けることがありませんでした。

ただ、部屋によっては非常にリラックスした感じで行われたところもあるらしく、多少の当たりはずれはあるかもしれません。

質問は概ね想定の範囲内で、自然体で答えることができたように思います。

ただ、自己紹介の直後に状況想定系の質問が来るのは予想しておらず、そこで戸惑いがあったのは隠せていなかったと思います(笑)。

 

ただ、どんな質問が来るにせよ、落ち着いて話すことができれば大丈夫です。

熊大に関しては、基本の質問事項(自己紹介や志望動機など)について、ある程度事前に頭の中で用意できていれば問題ないでしょう。

状況想定系は傾向が読めないので、あまり身構えても仕方がありませんし、素直に答えて大丈夫だと考えます。

ハキハキ答えられれば満点もらえると思って、しっかり筆記の対策をするのが合格の秘訣でしょう。

 

思ったよりダラダラと書きすぎてしまいました。

不確かな情報もあるので、内容について保証はできませんが、何かの参考になれば幸いです。

ではでは。